2005年08月24日

六人の超音波科学者

『六人の超音波科学者』(講談社)森博嗣

Vシリーズ全10作中の第7作目、いわゆる「推理小説」のベタともいえる「雪山の山荘」モノであります。
本作品は雪山の山荘が舞台というわけではありませんが、要するに、外部からの連絡手段に制約を受けた館で事件が起きる、というものです。

Vシリーズ前半5作品はぶっちゃけた話しよく覚えていないですが、この作品は今のところVシリーズの中で一番面白かったです。
人が死んでいるのにずいぶん緊張感がないので、これは森作品独特の俗に「理系」と呼ばれる人の描写のせいかな?
と、読んでいて思ったんですが…。

印象に残ったフレーズより
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2005年07月10日

ダウン・ツ・ヘヴン

『ダウン・ツ・ヘヴン』(中央公論新社)森博嗣

スカイ・クロラ』から始まる5部作の3作目で、3部作じゃないみたいです。
『スカイ・クロラ』『ナ・バ・テア』を読了して日が浅いため、また、宿直中で読書に十分な時間を充てることができたため、珍しくずいぶん短時間で読破してしまいました。

3作の中では、1番読みやすいでしょう。
これはしかし、1、2作目を読んでいるからであって、いきなりこの本は読むべきではありません。
登場人物たちの説明は一切無いので、絶対に1作目から順に読むべきです。
っていうか、この作品、森作品に限らず、複数冊に及ぶ物語はみんなそうだと思います。

印象に残ったフレーズより
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2005年07月04日

恋恋蓮歩の演習

『恋恋蓮歩の演習』(講談社)森博嗣

森作品の王道、講談社ノベルスのシリーズ第2弾、Vシリーズ後編の第1弾であります。
またしても読破するのに1ヶ月を要しました。
ミステリにハマって読み漁っていた頃に比べて明らかに遅読であります。
間違いなく、熱が冷めてるんですね。

感想を一言で言うと「手品みたい」であります。
表面に現れる素敵な事象は作り手が巧妙に構築した造形物なんだ、という感じ。

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2005年06月03日

迷宮百年の睡魔

『迷宮百年の睡魔』(新潮社)森博嗣
すべてを彼女は知っている。
すべてを彼女が操っている……。

腰巻に書かれている文章であります。
読み終えて分かるこの文章の重さ。
というわけで、『迷宮百年の睡魔』を約1ヶ月をかけて読了しました。
昼休みにコツコツと読んできたんですが、眠くなっちゃってなかなか読み進みませんでした。
決してつまらないわけではないんですが…。

感想を一言で言うと「初めてホラー映画を見た時のような衝撃」であります。
何て言うか、胸の奥からドキッと来る震えを覚えるような感じ。
決してホラー小説ではありません、念のため。

以下の文章は、ワシはネタバレだと思います
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2005年05月01日

墜ちていく僕たち

『墜ちていく僕たち』(集英社)森博嗣

これは間違いなくミステリではありません。
なんて言うか、『世にも奇妙な物語』の候補にはなるかもしれないけど採用されない、という感じであります。
『すべてがFになる』の次にこの作品を読んだ人は落胆するでしょうし、この作品を読んだあと『すべてがFになる』を読むと、『すべてがFになる』のあまりのクオリティの高さに驚愕することでしょう。
なんて言うか「CLAMPが複数の漫画家であるとは思えない」の真逆「同じ森博嗣の作品とは思えない」という感じであります。

一応、印象に残ったフレーズなどを記録しておきます
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2005年04月20日

ナ・バ・テア

『ナ・バ・テア』(中央公論新社)森博嗣
書き下ろしです。「スカイ・クロラ」の続編として出版されましたが、どちらをさきに読んでもかまいません。時代的には、こちらの方がまえになります。
このシリーズはまだ出ます。次は、「ダウン・ツ・ヘヴン」というタイトルで、2005年6月発行予定。
浮遊工作室(ミステリィ製作部) by 森博嗣の浮遊工作室

というわけで、『スカイ・クロラ』を読み終わったので、記憶が新しいうちに『ナ・バ・テア』を選んだ、という次第です。
この作品は、『スカイ・クロラ』より好戦的であります。
あと、ワシは『スカイ・クロラ』はミステリではない、と以前記事に書きましたが、やっぱりミステリかもしれない、とちょっと思えてきました。
『ダウン・ツ・ヘヴン』次第であります。

追記というシステムは、ネタバレというルール違反の緩衝材
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2005年04月13日

スカイ・クロラ

スカイ・クロラ』(中央公論新社)森博嗣

森作品では珍しい、独自の公式サイトを持つ作品であります。
書き下ろしです。これまでの中で最も森博嗣の本質に近い作品だと思います。だから、きっと売れない・・。
浮遊工作室(ミステリィ製作部) by 森博嗣の浮遊工作室

と森先生はおっしゃってます。
これまで読んだ森作品とは違った読み応えがありました。
なんていうか、悪く言えば国語の教科書、良く言えば文学風という感じでしょうか。
決して悪評ではなく、ワシの語彙が貧弱なだけです。
この作品は、とくにミステリではありません。
少なくとも、ワシはそう思っていません。

ネタバレかも知れないので追記
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2005年03月26日

奥様はネットワーカ

『奥様はネットワーカ』(メディアファクトリー)森博嗣

今年の1月、講談社ノベルスとして再販されたようですね。
読んだのは2002年7月に発売されたハードカバーの方であります。
キャッチフレーズ? 腰巻に「ちょっとホラーでポエティカルなミステリィ」とありますが、なるほど、そんな感じであります。

率直な感想としては、一言「詩はいらない」であります。
序盤から違和感を感じながら、読み進めば進むほど「あれ?」と思わざるを得ないというか、人間関係がしっくりこないわけです。
つまり、ミステリィのお約束である、誰がそれなのか? という疑問についてです。
この作品で言うところの「]」のことです。
で、詩が途中に入って混乱させられます。

ミステリィを、犯人が誰かを当てることを目的として読む方にはオススメできない作品であります。
あと、ネットワーカというタイトルですが、インターネットやパソコン通信に関しての記述はほぼ皆無ですので、安心してください。
あと…
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2005年03月09日

工学部・水柿助教授の逡巡

『工学部・水柿助教授の逡巡』(幻冬舎)森博嗣

国立大学工学部助教授の水柿君が人生の転機を迎え、ミステリ作家(?)になってからのサクセスストーリィであります。
前作『工学部・水柿助教授の日常』と同様、紆余曲折がメインで、そういうのが嫌いな、正直でまっすぐな性格の人にはお薦めできない小説であります。

これから小説を書く、すでに小説を書いているが、まだそれでお金をもらっていない、という人にはマニュアルとなる1冊ではないでしょうか?
…、ではないですね。
ただ、作中で水柿君は小説を書くことを勧めています。
水柿君に勧められた人はどんな人かというと、第1条件としてこの本を読んだ人であることは言うまでもありません。
きっと、この本を読んで影響を受けて小説を書き始めた人が何人かいると思います。

とまぁ、感想が変な方向に逸れてしまいます。
そんな、普通の小説を読んで得られる感想とは違った感想を得られる作品です。
…、普通の小説って何?
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2005年03月01日

工学部・水柿助教授の日常

『工学部・水柿助教授の日常』(幻冬舎)森博嗣

根っからのミステリファンだと、この作品に対しては怒り心頭目から鱗かの両極端な評価を下すのではないでしょうか。
ワシは後者であります。
謎が提示されて解答を提示しないのは森博嗣氏の常套手段であります。
独特な言い回しが多い森博嗣氏の作品の中でも、この作品は特に多いと思いました。

印象的なフレーズがたくさん出てきますので、ぜひ傍らにおいて、ことあるごとに引用したい、という衝動に駆られまくった作品でした。
「国語」の授業に嫌悪感を抱いたことがある方は、ぜひこの作品を読んで、固定観念にとらわれない文章に触れていただきたいと思います。
国語の先生が懇切丁寧に教えてくれた文学の読み方を否定できれば、この作品は心底楽しめる作品だとワシは思います。
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