2005年04月20日

ナ・バ・テア

『ナ・バ・テア』(中央公論新社)森博嗣
書き下ろしです。「スカイ・クロラ」の続編として出版されましたが、どちらをさきに読んでもかまいません。時代的には、こちらの方がまえになります。
このシリーズはまだ出ます。次は、「ダウン・ツ・ヘヴン」というタイトルで、2005年6月発行予定。
浮遊工作室(ミステリィ製作部) by 森博嗣の浮遊工作室

というわけで、『スカイ・クロラ』を読み終わったので、記憶が新しいうちに『ナ・バ・テア』を選んだ、という次第です。
この作品は、『スカイ・クロラ』より好戦的であります。
あと、ワシは『スカイ・クロラ』はミステリではない、と以前記事に書きましたが、やっぱりミステリかもしれない、とちょっと思えてきました。
『ダウン・ツ・ヘヴン』次第であります。

一言感想:「草薙水素の設計図、でもこれだけじゃ完成しない」
べつに、一人称を「僕」にする必要ないし、性別をあんなに引っ張る必要も無かった気がする。
まぁ、森作品を何作か読んで、かつ『スカイ・クロラ』を読んだ人は、当然気づきますけどね。
で、その草薙水素ですが、『スカイ・クロラ』の彼女とはずいぶん印象が違います。
若いからかな?
それが、一言感想の理由であります。

出張に行ったおかげで、一気に読んでしまいました。
次回作が楽しみであります。
最後に、印象に残ったフレーズを記録しておきます。
 きっと、リングに上がったことがない連中が考えた作戦なのだろう。自信があるならば、迎え撃てば良い。恐いから、待っていられない。恐がっているから、相手のところへ先に攻め込んでいこうとするのだ。

現代の軍事的な「兵法」というのを知りませんが、軍人はきっと、自分の持論的な兵法を持って戦場に臨むと思います。
前作で言うところの「大人」が、いわゆるマニュアルを考え、「子供」はそれを現場で実行する。
そして、子供は経験とマニュアルを比較することができ、兵法を確立する。
大人になってそれをマニュアルにする。
したがって、草薙水素が言う「リングに上がったことがない…」とは、リングに上がったことがないんじゃなくて、古いんじゃないのかな?
もちろん、戦況、戦力、目的、目標など、いろんな要素が複雑に絡み合って1つの「作戦」を形成するわけですから、現場の1つの駒にすぎない草薙水素の考えなんて、取るに足らない疑問であり、理論であるわけです。
「戦う」とは、難しいことなんだなぁ、と思った次第であります。


posted by skip at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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